『FastGlacier』は、Amazon Web Servicesが提供する
Amazon Glacier(http://aws.amazon.com/jp/glacier/)
を簡単に使いやすくするためのクライアントツール。
まず簡単にAmazon Glacierを説明すると、低価格が売り物のストレージサービスで、ストレージ料金は1GB/月1円程度と極めて安い料金で提供されているサービス。しかし、このサービスを使うにはJavaなどのプログラミングの知識が必要で、DropboxやGoogleドライブといったような簡単さは全くない。
そこで便利なのがこの『FastGlacier』。『FastGlacier』を使うことで、設定を終えれば、保存したいファイルをマウスでD&Dすれば転送してくれるという手軽さを可能としてくれる。当然フォルダの作成や削除なども行えるし、サーバーの地域毎に保存することなどまで『FastGlacier』上で行える。
しかし、Amazon Glacierには欠点もあり、ダウンロード時には速度と比例するように速くダウンロードしようとすると料金が上がる仕組みになっている。だが、『FastGlacier』にはダウンロード時にそれらの計算機もきちんとついていてかかるコストがひと目で分かるようになっている。そのため遅ければ時間はかかるが安くなるし、その反対は高くなるので、コストと時間を見ながらバランスの取れた選択をすることができる。
そもそもAmazon Glacierは、データのバックアップがメインであり、あくまで”保管”が目的なので、非常時以外は取り出しはしないような使い方に向いている。そのためHDDにバックアップをとってあっても、さらに天災や火災などが心配で、第3の場所に保管したいような場合におすすめ。