『P2P地震情報』は地震に関する情報をパソコンで受け取ったり共有しあうためのソフトだ。P2Pを使うことによって、一つのサーバーなどに集中することを防ぐ。P2Pには欠かせない「ポート解放」もUPnPにテストながら対応しているので特にポート解放という面倒な作業もなく、接続できるので誰でも導入しやすい。
表示される情報だが、気象庁が提供する地震情報・津波予報を地図で表示させ、必要な場合には音で知らせる。気象庁からデータを個々に取得してしまうと気象庁のサーバーに過度な負担をかけてしまうため、P2Pが用いられている。
もう一つは「地震感知情報」。これは利用者自身が発信するもので地震の範囲などの情報をみんなで共有し合うという新しい形の地震情報だろう。機械の自動感知ではなく人間が行う分、もちろん精度などはあまり役には立たないが情報発信としては新しい形だろう。[ピア分布図]によって、どの程度の人が日本全国にいるかが一目でチェックすることもできる。
更にプラグインが用意されている。一つは「PRCP情報共有プラグイン」これは利用者同士がチャットして情報交換できる場のようなものだ。
最も期待度が高いのが「緊急地震速報」だ。今現在はテストとして自己責任の下でのみ利用可能となっている。プラグインを導入後にオプション画面の左側を押した後「at your own risk」と入力すれば、追加することができる。いまいちこの説明ではわかりづらいかもしれないが、入力する場所があるのではなく、とりあえずそのようにキーボードを打ってみればわかる。
「緊急地震速報」はNHKラジオの音声を解析し、「緊急地震速報」として流すようなので現在はテスト中のようだ。そのため間違いもあるため自己責任という形になっている。
P2Pだが、遅延はほとんどなく1秒程度で1000ピアほどに配信できるようなので地デジより早い水準で配信されるだろう。もちろんラジオ・テレビ並みの精度を保証しているわけではないので、そこまでのレベルを求める人はきちんと対価を支払い導入すべき。しかし導入の手軽さとコストと実用性から見れば、個人使用なら十分なレベルといえる。最近は大地震が多い気もするので、防災という意味でも、導入をオススメするソフトだ。(2008/08/08)